2005年1月30日(日)に、べてるの仲間たちがやってきます。
場所は、くらしき健康福祉プラザです。倉敷市笹沖180番地
時間は、午前10時から。詳しくは,同封のちらしをご覧ください。
精神科の医者でもないのに何故「べてる」にかかわるのですか、と聞かれることがあります。その問いに答えながらいくつか気付く事があります。
一つは、「べてる」に出会うことを通して自分というものを見ているということです。人に出会う事を通して自分に出会う機会は日常生活の中にたくさんあるはずなのですが、当たり前すぎて見えなくなっているようです。身近な関係の中では、いつも同じ事が起こっているように見え、それに対して、ただ自分がよく考えずに反射的に対応したり、いつもと同じように習慣的に反応しているために、宝物の中にいるのにその宝物に気付かなくなっているだけでのように思います。それが、「べてる」といういつもと違う角度にある鏡を通して、そののままの自分、そののままの家族・・・それでいい、それがいいんだという体験をして、改めて自分が持っている宝物に気付くようになるのでしょう。
もう一つは、医療や福祉は援助することで逆にその人の生命力や生活力を損なっているのではないかという事です。市の福祉の方から身体障害者の申請や、生活保護の申請のための書類を書いてくださいといわれる事がありますが、え! 何でこの人がということがよくあります。自分の仕事をつくるために勧めているのではないかというふうに感じることがあるのです。でもよく考えると自分も治療ということを媒介にして同じような事をしているのだと気付きます。「べてる」のメンバーの生活力をみると、医療や福祉ができる事としない方がいいことを考えるきっかけになります。そして私の場合、医者が黒子になるにはどうしたらいいだろうかと考えます。
「べてる」に出会うことで必ず、あ!これでいいんだ、これがいいんだと思うことがあるはずです。そんな体験をしてみませんか。今回は、べてるの顔とも言うべき早坂潔さん、シンガーソングライターの下野勉さん、べてるの演芸部副部長の木林美枝子さん、向谷地生良さん悦子さんご夫妻とスタッフの早坂史緒さんが来られます。1月30日、午前10時から倉敷市笹沖の「くらしき健康福祉プラザ」にてお会いしましょう。個人的には次に川村先生をお呼びして、祭りとしては最後にしようと考えています。
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