あけましておめでとうございます。今年もみなさんに、素敵な出会いがたくさんありますように。
朝はいつも新しい素顔のままでくる 12.11
息をつく間もないくらい、めまぐるしい一週間だった。まだやることは山積みで気が休まらないけれど、今日は休日。やることは後から後から後から生まれてくるから、自分でちゃんと休む時を決めないと、きっとずっと休めない。
朝、片付けが追いつかずちらかった部屋を掃除し、洗濯をしていると、気持ちが落ち着いた。生活をしていく上で基本的な作業をすることによって、支えられている自分を再確認した。
でも、なんで私はこんなに忙しくしているんだろう。「音楽療法」という言葉を初めて耳にしたときから、私は迷わずその道を進むことに決めた。そして、本当に私はその職に就くことができた。あの頃、漠然と描いていた音楽療法士としての自分・・・でも、実際なってみると、こんなにも具体的で地道な道だとは、想像もしていなかった。どんな夢だとしても、それに向かうには1日1日の積み重ねしかないんだ。やろうとする仕事にどうしてもついてくる事務的な作業、人間関係・・・そんなものに埋もれてしまって、何のためにやっているのかが見え
なくなったとき、その仕事が無機質で強制的なものに感じてしまう。 なかなか、本当に大切なものを見失わずにいるというのは、難しい。
さむいさむい 12.13
秋にはどうしようもなく寂しくなって、よく泣いたな。だけどもう12月。冬だ冬がきたよ〜。
しん、しんと、寒い。
今朝は家の中のタイル壁にまで、朝露が入り込んできた。ふわふわした肌触りいいの毛布にくるまっている時間が天国に思える。ぬくもった布団からようやく抜け出して、朝の支度をして外に出ると、冷たくてすがすがしい空気にまわりの景色がくっきりとする。蒸し暑い夏よりも、寒い今の方が何もかもクリアに目に映るような気がする。静かで暖かい灯油ストーブ、葉を落とした木々の繊細な枝先、咲き乱れるさざんかの色・・・
今まで冬を毛嫌いしていた私だけど、寒い季節は素敵だな。
関係性について 12.21
職場では、まだ新人ということもあって、ほんとによく叱られる。叱られたときは、穴があったら入りたいくらい自分のできなさが恥ずかしいけれど、叱ってくれる人がいるっていうことは、幸せなことだとも思う。
でも時々、それは何が何でも言い過ぎだしひどいでしょ!というときがある。言葉がなかなか出てこず、ぱっと言い返すことができないから、いつも煮えくり返る怒りが過ぎるのを待つか、悔し泣きをするかしかない。でも、あくる日になるとその人のことを許せるのは、その人が私のことを思って言ってくれているのが分かるからなんだろうな。そして尊敬できる人イコール完璧な人、という訳じゃないんだ。
ひどいことを言われた時、就職して間もない頃は全て自分の至らなさのせいなんだと思っていたけど、最近は、私の何がその人をそこまで言わせてしまうんだろうと思うようになった。そしてそんなときなぜか、昔の私と弟との関係を思い出すのだ。
小さい頃、私は弟のことをよくいじめていた。親との関係、そして自分のイライラや不安のはけ口を、おとなしい弟に向けていた。弟は、私がどんなに怒鳴りつけても泣いたり口ごたえしたりせず、ただ悲しい顔をしていた。無抵抗なのをいいことに、私の弟への当たり方はエスカレートしていった。
私は、今日こそは弟に優しくしようといつも思うのだけれどやっぱり怒ってしまう、そんな自分を責めていた。ある日、貸した体操服を学校に忘れてきて私がものすごい剣幕でどなったときの、弟のおびえるような、追い詰められた顔が今でも忘れることができない。でも、弟は私にいつも優しかった。私が嬉しそうにしていると、弟もニコニコと私を見ていた。そして「最近おねえちゃんがやさしい」と、嬉しそうに言っていたことを母から聞いたこともあった。
大きくなってからも、よくその頃のことを思い出しては申し訳なくて泣けてきて、一度弟に、謝りと感謝の手紙を書いて渡したら、弟はそんなことあんまり覚えてなかったらしく案外けろっとしていた。弟のことは大好きだ。ずっと大好きだった。
その小さい頃の弟と、今の私がダブって見える。あまり反抗しない私に、あなたは甘えているのか、と言いたいときもある。でもよくわかるのは、甘えられる方もつらいけれど、甘える方もつらいんだということ。問題なのは、私が正しいかそうでないかではなくて、きっと2人の関係性なんだと思う。すぐには変わっていくことはできないかもしれないけれど、時間をかけて向き合っていかなきゃ、と思う。
雪が降る、降る 1.13
「しばれるなぁ…」
と電話ごしに友達が呟いたその言葉の響きが、なんだかとってもあったかかった。
よく晴れた今朝、外に出て周り?を見渡すと、真っ白の銀世界。裸木の繊細な枝々にも、ほっそりと雪が積もる…きれい。
そして、静けさに澄みわたった中を、長靴はいてサックサックと通勤する私。
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