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えと・おーるつうしん33号
[2004.03.15]
■竹内敏晴レッスン
■たかが習い事、されど・・・
■ふぞろい野菜村便り
■口先徒然草18
■旅物語 らくだに乗って
■私のピアノの先生
■Message
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まちづくり教育シンポジウム開催
by 「みらいのたね」実行委員会
「一人ひとりに出番がある場」を作るには、何が必要なんだろう?
−「聞く」「話す」「書く」という、だれでもできるところから、
教育やまちづくりを考えてみよう−
昨年秋に、倉敷振興局と市民が共同で主催する「まちづくりコーディネーター養成講座」に参加しました。講師は、全国で商店街の再開発や、福祉作業所の開設、NPOの立ち上げ、学校づくりなど、参加型のワークショプの手法で、一人ひとりの思いや声を形にして、まちを活性化させていく、という試みを実践されている、清水義晴さん。そこで、いくつかのワークショップを体験したのですが、実際にやったことは、「人の話を聞くこと」「自分の思いを話すこと」「書くこと」でした。
たとえば、「インタビューゲーム」というコミュニケーションの方法がありました。それは、コミュニケーション能力を高めながら、「聞く」「書く」「話す」などを体験できるツールでした。
このゲームの開発者は教育研究家で、セルフラーニング研究所の平井雷太氏。人と人が育ちあう関係を作っていくということは、まずは一方的に教える、教えられるの関係ではなく、双方向のコミュニケーションができる場を作ることからはじまる、と「学習コ―ディネーター養成講座」を定期的に主催されています。そん中で生まれていったのが「インタビューゲーム」でした。
また、昨年秋には「学習コーディネーター養成講座」を子連れでやってしまおう、という企画「子連れ合宿」を私の関わるネットワーク「INAHOアイネット」で企画し、そこでもインタビューゲームを体験しました。
ちょうど同じ時期におふたりの講座を体験したのですが、そこに共通して流れていることは「一人の人の声を聞く」「一人ひとりにスポットライトがあたる」「上位下達ではない、双方向の関係性」ということでした。そして、その一人の人が輝くことが「教育」も「まちづくり」も活性化することに繋がっていくのだ、とお二人の講座を通して感じていました。そして、ちょっと遠かった「まちづくり」ということが、日々直面している「子育て」や「まわりの人との人間関係」「自分の生きかたをどうするか」に繋がっていったのです。
そこで思いついたのが、お二人を講師にしての、「まちづくり・教育シンポジウム」の企画でした。
「教育」の視点で動いている人と、「まちづくり」という視点で動いている人、また、「まちづくり」なんて関係ない、と思っていたけど、わが子との関係をどうしよう、とか、自分はどう生きていったらいいんだろう、などと考えている人など、さまざまな人が出会っていくことで、どんなことが起こっていくのだろう、と考えるとワクワクしてきます。
現在、数名のスタッフで集まり、準備を進めています。そんな中で「このような企画が5月のシンポジウムが終るとおしまい、というのはもったいないよね」と、今後も毎月第3水曜日、「地域の茶の間」を開くことになっていきました。「一人の人の声を聞く」「一人ひとりにスポットライトがあたる」「上位下達ではない、双方向の関係性」という場作りを、定期的にやっていこう、という試みです。だれでも気軽に参加できます。また、ほぼ毎週月曜日は、「素材」を持ち寄って話しをする学習会も始まりました。「素材」は「本」だったり、講演のCDだったり、ワークショップのDVDだったり・・・ジャンルもさまざまです。「素材」そのものを学ぶ、というより、「素材」から引き出される、参加者ひとりひとりが「素材」という感じでしょうか。そこで、やっていることはやはり、「聞く」「話す」「書く」ということ。そして、双方向の関係、一人ひとりの声を聞ける場を作っていくこと。
5月のシンポジウムでも、このだれでもできる「聞く」「話す」「書く」ということを体験しながら、「一人ひとりが輝く場」を作るには何が必要なのかを、ゲストのお二人とともに、みなさんといっしょに考え、深めていきたい、と思っています。「一人ひとりが輝く」って、チラシには書いたコピーなんだけど、なんかちょっとかっこよすぎるかなあ、と思っていたところ、友人から次のような言葉を聞きました。「自分の出番があるって、安心するんよね」。
「一人ひとりに出番がある」ということが、「一人ひとりが輝く」に繋がっていくのかと思っているところです。
すくーるふたば(小西)
HP
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