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えと・おーるつうしん33号
[2004.03.15]
■竹内敏晴レッスン
■たかが習い事、されど・・・
■ふぞろい野菜村便り
■口先徒然草18
■旅物語 らくだに乗って
■私のピアノの先生
■Message
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映画『こんばんは』上映会の準備ミーティングから
・・・・ 試写会を終えて次の日のミーティングの風景 ・・・・
by 映画『こんばんは』岡山上映実行委員会 M.I
Aさん:
「私、もっと感動する映画だと思ってたんだけど、そうでもなかったんだよね。期待が大きすぎたのかしら?今まで、“いい映画なんです”って言ってチラシ渡したりしてたんだけど、“いい映画”っていういい方は迷惑だったかなあって、感じたよ。みんなは観てどうだった?」
Bさん:
「私ね、伸ちゃんがお習字で書いた“お母さん”って文字を見たとき、ジーンときてね。それから、“足を引っ張る人がいない”という言葉を聞いたときもジーンとしてね、そういうところが何箇所かあったのね。今思うと、ジーンとしたところをメモしておけばよかったな、って。どんなところでそうだったのかなって思う。なんだか、その人の今の生活や置かれた環境にぐっとひきつけられたところで、人それぞれ感じるところがある映画じゃないかな、って思ったよ。だから、大変な事を抱えていたり、今現在困った事がある人は、感じるところも多いかもねえ。でもみんなそれぞれ悩みはあるから、感じるものは、本当にさまざまだろうね」
Cさん:
「私は、「夜間中学の青春」の本を読んだだけで、映画は観てないんだけど、本を読んだ感想をそのまま伝えてるんです。この映画にはいろんな人が出てくるみたいで、いろんな人の生活や考え方を観ることができると思います、っていってきたんだけど、あと1ヵ月の広報でも、きっとそう伝えていくだろうなって思う」
Bさん:
「在日韓国人の人が出たり、8ヶ国もの人が通ってるなんて知らなかったんだけど、映画を観たらチラシを渡したい人の顔が浮かんだのがよかったよ。それからね、この前中央図書館に行ったとき、『学校』のビデオを借りられてる人がいたのをたまたま観たの。いつも「こんばんは」のチラシとチケットを持って歩いてるのに、この日にかぎって持っていなくて、“あっ、図書館だから玄関にあるぞ”とおもって玄関に取りに行ってその人に、“突然で失礼なんですが、さっき『学校』のビデオ借りられていましたよね。これ、その映画のモデルになった先生が出られてるドキュメンタリー映画なんです。よかったらチラシ読んでもらえませんか?”って、チラシを渡したんです。なんで、私、こんなことしてるんだろう〜?って不思議でねえ」
みんな:
「すご〜い」(笑・笑)
Aさん:
「そうなんだよねえ。私もそんなに頑張らずに、でも自然に頑張って自転車はしらせてる自分を見て、何でこんなことやってるんだろう?って思う。」
Bさん:
「私1年前に娘の不登校で悩んだとき、つらかったし困ったし、でもいろんな出会いがあって、いい経験したなあって思えて。そうすると、なんだかそのことを人に伝えたくなるのよね。押し付けたらいけないなって思うんだけど、幸せな感じ、というか、気づいたこととか感じたことをひとりで持っていないで、人と共有したくなるというか、一緒に考えたり喜んだりしたくなるなあって。今この「こんばんは」のチラシも、この映画を伝えたいというのはあると思うんだけど、観てもない映画のチラシを持って動いてるっていうのは、伝えたいのは、この映画だけじゃないのかもって思うの。私自身が、人に出会っていってる気がするのよ。それから、今まで出会って来た人にチラシを届けにいったり、今まで尋ねてみたいなって思ってたところへ勇気を出してチラシを持っていったり、こんなふうに動ける自分を見ていたいなあって気がしてきたよ」
Aさん:
「Dさんは2回目観てどうだった?」
Dさん:
「みえるところは毎回違うのかもしれないなあ。昨日はばくだんおにぎりを作ったおじいちゃんが、“お世話になった人に恩返しをするんだ”といったところにジーンときたなあ。しんちゃんのところは1回目も2回目も心に残ったところだった。それから今回は見城先生を見ていて、“こういう役割をする人がいるんだ”と思った」
Aさん:
「どんな役割り?」
Dさん:
「引っ張ってくれる人だよね」
M.I :
「小六さんの音楽、よかったですねえ」
Eさん:
「いいでしょう。作品を消さない静かな音楽がいいですよねえ。倍賞千恵子さんのアルトの声(ナレーショ)もたまらないですよねえ」
・・・・という感じで、試写会の感想を話しながら、最近の自分の動きやこれからどう動きたいか、などの話をしていきました。
最初に、「思ったほど感動しなかった〜。これからどうやってこの映画を伝えていこう?」、と投げ かけてくれたAさんの言葉があったことで、みんなこれからの広報につなげていく話ができていったように、振り返ると感じられます。突然「映画どうだった?」、ときかれたら、どう答えるでしょうか?スタッフの人は、広報しながら、自分の感想を自分の言葉で見つけていくのだろうなあ、と感じた、ミーティングの風景でした。
* * *
また2月のはじめのミーティングの中で、「チラシに書くのは、見城先生の講演がいい?トークがいい?」、とチラシの話をしていたとき、Fさんが、「見城先生の授業は?」、と言われました。「えっ?」とみんなはびっくりしたのですが、「それはいい〜」、とその場がとても盛り上がってしまいました。とにかくその話をしているスタッフが楽しそうなのです。どうしてそんなに楽しそうなのか、不思議なくらいでした。
「昼間の生徒が夜間中学の人たちと交流するシーンのとき、昼の生徒が、“夜はいい、なんかいいよね”っていうシーンがあるんだけど、夜間中学のあったかさややわらかさや、楽しさが、当日の会場の空気そのものになったらリアルだよね。会場の空気そのもので夜間中学を体験して帰るってのはどう?」、という話になりました。「それってどうやったらできると思う?」、と聞くと、「べてるのときのように、会場から感想や質問を書いてもらって、それを読み上げてそれを受けて見城先生に話してもらうのはどうだろう?」「1回目の上映のときから、来てくれた人に、“学校は○○○ところです”を書いてもらってそれを会場に展示して、それを読み上げて、それを聞いて感じたことや考えた事をもとに見城先生に話してもらうのはどうだろう?」、と「体験したい授業」の話で楽しみました。
さあ、当日はどうなるのでしょうか?
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