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えと・おーるつうしん19号
[2001.11.15]
■竹内敏晴講演会へのお誘い
■からだの声に耳を傾ける
■ふぞろい野菜村便り
■女(ひと)かがやくとき
■旅物語 らくだに乗って
■青少年問題シンポジウム…
■不思議日記-3-
■飽食の果てに
■教育フォーラムin Soja
竹内敏晴講演会とレッスンへのお誘い by NAGI
竹内敏晴さんの講演会とレッスンについて紹介しようなんて、なんてだいそれたこと!
説明しようとすればするほど、自分のことばが空しく思えてくる。
存在としてのことば、相手のことばを感じとれるからだ、人と人とが「じかに」触れ合うということ―キーワードを羅列するも、文章になっていかない。
ああ、もう当日参加して「感じて」くださいとしか言えない。
私たちは、何を求めてこうやって講演会を開いているのだろうか。
「オズの魔法使い」という本をご存知の方は多いだろう。ハリケーンで魔女の国に吹き飛ばされたドロシーが、臆病なライオンや、カカシやブリキの兵隊といっしょに、願いをかなえてもらうために、オズの魔法使いのところへ向かう冒険物語である(子どものころに読んだので、違っていたらごめんなさい)。ドロシーの願いは「家に帰ること」、ライオンは「勇気」を、カカシは「あたま」ブリキの兵隊は「こころ」を望んで旅をする。結末はご存知のとおりだ。
私たちだって、かっこよく言えば、ライオンやカカシやブリキかもしれない。自分の生き方を発見したい、自分を表現する力を得たい、人と手ごたえのある関係を作りたい、自分を深めたい・・・人生の学びを求めて集まってきた。でも、学びは、講演会でお話を聞いて「与えられる」ものではなく、実は、私たちが求めて歩んでいくプロセスの中で、自分が生み出しているのだと、最近強く感じている。
スタッフミーティングでは、ときには「自助グループ」のようになったり、新たな発見の場になったり、また、感情の火花が散ったときもあった。そういうときは、終わったあと、ファックスやメールが飛び交うことになる。講演会では、またさらに突きつけられるものがある。勇気や答えをもらおうと思っていたのに、落ち込むことも多い。そうやって、私たちは、一緒につながったり、また一人で考え込んだりしながら「旅」を続けている。そして、何かの拍子に、以前の自分とは違った感じ方をしている自分がいるのに気づくことがある。ちょうど、ライオンやカカシやブリキの兵隊が、旅の間のさまざまな経験を通して、いつのまにか、自分にないものと思っていた「勇気」「智恵」「ハート」を自分の内側に発見したように。
ほんとにささやかな成長でしかないが、学び続けたい、この人生を十分に生きていきたい。
「人と人とが出会い、じかに触れ合い、コミュニケートすること」―竹内さんの講演とレッスンの中で、私たちはどう感じるだろうか。何に出会うのだろうか。
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