激しい長女の反抗と、次女三女と続く不登校、今までサッパリしていて仲良くやっていたはずの姑の思いもかけない嫁いびり(今考えると痴呆の始まりだった)。
自分でもどうしたら良いのか解らぬ不安をかかえた日々の中で、鳥山敏子さんにあった。鳥山さんの「不安なままでいい」という言葉を聞いた時、「不安なままでいい」と言いきれるこの人は、何を知っているのだろう?それからは鳥山さんの本を読んだり、東京や北海道まで出かけてワークに参加したり企画をするようになりました。そんな中で度々出てくる「竹内レッスン、竹内敏晴」という名を知り是非一度会いたい、レッスンを受けてみたいと思うようになりました。
願い続けていたら叶うのですね。大阪で日本吃音臨床研究会が、竹内レッスンをしていることを知り、毎月第2土・日に一泊二日で大阪に通いました。ワークやレッスンを受けていて気づいたのは、自分がいかに自分のものでない価値観の中で生きていたかということでした。良い母・良い妻・良い嫁というありもしない立派な(と世間が思う)母・妻・嫁を演じていただけの、空っぽの自分に気づいた時、「子どもをどうにかしてやりたい」が、いつのまにか私って誰?どんなことがすきなの?何を大切にしたいの?こんなとき本当の私は(深いところで)どう感じているのか、という自分探しになっていました。
そして私の感性が導くままに、様々な出会いと気づきの中で平井さんの「教えない教育」という言葉に出会いました。丁度その頃、次女(中学3年間で1年分ぐらいの出席だった)は、独学で進学校といわれる高校に合格し、新規巻きなおしと通い始めたが学力のギャップの大きさに打ちのめされて自主退学。学校へ戻った三女も、自分の学力不足を痛感し「学びたい・でも押し付けられたり人に教えを乞うのはしたくない」。それじゃあ自分の学力不足はどうするのか?という壁にあたっていた。同時に三女のクラスは、3分の1にも及ぶ子どもの授業妨害で、父兄にも自主参観の呼びかけがありました。
何度か教室へ足を運ぶうちに、授業妨害している子ども達が、学力不足で自分を卑下せずには居れない状況に耐え兼ねて騒いでいる姿にみえてきた。やりたくても教えてとはいえない、押しつけや強制には強烈に反発する子ども達の姿に「自分もやれば出来る」という自信や、障害を自分の力で乗り越えた体験があれば、クラスの中に自分の居場所が見つけやすいんだろうに(もちろんそれだけではない様々な事情もあるだろうが)と思ってしまった。
なにかいい方法は無いのかと探していたこともあり、平井さんの「らくだ教材」「セルフラーニング」「押し付けない!命令しない!強制しない!」で学ぶ方法が知りたい。
そもそも「教えない教育」とはなんぞや?という(私自身の興味が大きな比重を占めますが)思いの中で岡山で行われた「教えない教育コーディネーター」実践講座に参加しました。そこでゲストとしてきておられた平井さんのお話に希望をみました。
講座の後「津山で僕の講演会企画してみませんか?」の提案に「もちろん、御願いできますか?」と答えている私がいました。
平井雷太氏 講演会ご案内
「生きるとは 生かされること」
日 時 : 2002年 5月10日(金)18:00〜
会 場 : 成道寺本堂にて
参加費 : 無料ですがチケット必要(会場準備のため)
講師紹介:平井雷太
1949年長崎県生まれ。早稲田大学卒業。
公文数学研究センター局員を皮切りに教育にかかわり続けて30年。
セルフラーニング(自学自習)の為の「らくだ教材」を開発。日本内外で今までらくだ教材で学んだ人は3000人にものぼり、3歳〜70歳代までの幅広い年齢層からなる塾生をもつ「すくーるらくだ」主宰と共に、「教育とはなにか? 「大人とはなにか?」をテーマに、全国で講演・講座を行い、考現学(公開を前提に考えずにただ書く)を続ける。セルフラーニング研究所所長 「月刊・自分流子育て読本」編集長でもある。
著書:「新・子育て廃業宣言」「生きるとは 生かされること」「セルフラーニング・どの子にも学力がつく」「もう一つの見えない学校」「いじめられっ子のひとりごと」他多数
>「子どもの未来は、子どもが生み出す」「いいことをやっている意識の結果は?」
>「手を抜くための努力」「押しつけない!命令しない!強制しない!」
>「禁止することを禁止すべきだ」
これらは、平井さんの著書「生きるとは 生かされること」の中のワンフレーズです。どのページを開いてもインパクトの在る言葉が目に入ります。読みながら、泣いたり笑ったり、考え込んだり、子育てから老いに至るまで様々な、平井さんならではの視点を楽しみました。
私たちが、子どもの為に良かれと思ってしていることは、本当によいことなのでしょうか? 思うように行かないこと、悩み苦しむこと、どうとらえたらいいのか、生き方を問う中で出会った平井さん。始めて出会ったときのワクワクするおもしろさ、お話を聞くたびに問いが深まり育っている自分を感じる。
そんな平井さんに、多くの人が出会ってほしいと思って講演会を企画しました。短い時間ですが、ぜひ質問を持って御参加下さい。(本は何点か用意しています)
大なる学びと 深い気づきのあります事を願って!
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