私が鳥山さんのことを知ったのは、今は「自然農学びの会おかやま」を運営しているメンバーが開いた「鳥山敏子ワークショップ」に偶然参加したことからです。何をやっている人かも、そこにどういう思想があるのかも知らずに、誘われて時間がたまたま空いていたからといういいかげんな気持ちで行きました。
そのとき、こういう考え方をする人がいるのかという衝撃を受け、以来、5年ほど講演やワークをお願いしてきています。この「えと・おーる」はその活動の中から生まれました。そして、そのなかで知り合ったのが、今スタッフとして加わってくれているSさんです。
そのSさんが、実は私が鳥山さんを知るよりも何年も前に、鳥山敏子製作「みんなが孫悟空」を自主上映していたことを知ったときは本当にびっくりしました。
当時子育て真っ最中だったSさんは、たまたまもらったチケットでこの映画を見て、身近な人たちにもぜひ見てほしいと思い、仲間のお母さん方とバザーや助成金で資金を稼いで上映にこぎつけたのだそうです。
3時間以上の長い映画だったけど、どんどん惹き付けられて、あれから人と人との関係に生ずる問題をうわべでなく少し本質的なところで捕らえようという気になったと、Sさんは当時の思いを語ってくれました。そして、8年ぶりに今またあの映画を見てみたいとも。話を聞いて、私もその映画を見てみたい!と思いました。 しかし、この映画は、今ではあまり上映されていないということでした。
映画の内容は本にもなっています。本を読むと「みんなが孫悟空」を上演する過程で、子どもたちや親たちの間でさまざまな問題が浮かび上がってきています。この問題は、まさに私たち自身のものだと感じました。
そのことを鳥山さんに話してみたら、5月4日に講演が可能であること、3時間以上の映画が1時間30分ほどのビデオ版になっていること、を教えてくださり、私はそれに飛びつきました。スタッフミーティングにもかけずにほとんど独断で。めずらしいことです。
連休の真っ只中ですが、この映画を見て、そこに映し出されている人間関係や、その奥に潜む、私たち自身の問題について鳥山さんに語っていただき、みんなでいっしょに考えていきたいと思いました。興味をもたれた方は、どうかご参加ください。
詳しいことはまだ何も決まっていませんが、以下のことをご案内いたします。
演 題 : 映画「みんなが孫悟空」を見てコミュニケーションの本質を問う(仮題)
日 時 : 2002年 5月 4日(土)13:30〜16:30
場 所 : さんかく岡山(岡山市表町3丁目)
参加費 : 1000円
定 員 : 80名
申込み : こちらのイベントは終了しました
※必ず、前売り券をお求めください。映画を見る環境を整えるため、定員を少なく設定しました。当日参加ですとお断りしなければならないかもしれません。
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