40 えと・おーるつうしん40号 [2005.05.30] ■ふぞろい野菜村便り
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「おかあさんは、いつもマイペース!?」だって。  by M.I

母の日に、次女からもらったお手紙の中に、「お母さんは、いつもマイペース。何でもきちんとしないと気になってしまう私にとっては、それがうらやましく思います」という文章がありました。
マイペース!?私の形容詞? 次女にはそう写ってるのか〜?なんだかとても新鮮な感覚でした。

いつからだろう?  マイペースって・・・。
子育て真っ最中のとき、隣の人が洗濯物を干していたら、「私はまだ干せてない」って・・・。 お布団をたたいていたら、「早くしまわなくちゃ」って、なんだか、いつも焦っていた。
1日に2回は公園に連れて行かなくちゃ、30品目食べさせなくちゃ、なんで長い時間眠ってくれないの? どうして人見知りしちゃうの?
えっ?マジ?って思う??
ほんとうにこんな事を思っていたし、感じていたんです。よく涙がこぼれていました。そしてそれは結構長かったように思います。

「どうしてそう思うの?」「何が困るの?」「どうしたいの?」「それってどこが問題なの?」 こんなことを私に問いかけてくれる人が私の回りに現れてくれた8年くらい前から、私は少しずつ楽になっていきました。
そして、「塾が開きたい」「上映会がしたい」「お習字したい」「絵を描きたい」「テニスしたい」「キムチ作りたい」 ・・・ したいことがどんどん出てきて、それをすべて叶えてくれる人たちが現れました。 みんなが手伝ってくれている。 私がやりたい事を。
私のしたいことを、私のしたいように、私がしたい時に。ほんとうに贅沢な時間がいっぱいいっぱい積み重なっていきました。

マイペースって何だろう?
きちんとしなくちゃ、早くしなくちゃ、○○さんに叱られる、失敗したらどうしよう・・、そんな追いかけるものがなくなって、なんだか不思議! なんだか楽しい! なんだか幸せ! なんだか嬉しい! そんなものがいつも見えている状態。それが私の見たいもの、って感じだと思う。

次女が、「お母さんはマイペース」って書いてくれて、私は私がそういう風に生きているんだなあ、ってことを知らせてもらって、後からしみじみと嬉しくなった。そして、次女が私の事をそういう風にみていてくれて、それを表現して伝えてくれるようになっていたことも、嬉しかった。
私は、「私の速さで」とか、「私のやり方で」とかいうのは、苦手だったと思う。「みんなと同じ」「みんなに遅れないように」そんなことが小さい頃からずっと気になっていたと思う。
でも、今は、「私のやり方」「私の時間」「私のやりたいこと」「私の気持ち」が大事に思う。私は私に関心を持ち、私を大切にしたいと思うようになってきた。

今、椎間板ヘルニアがなかなか引っ込まなくて、ブロック注射を打ってもらい、毎朝座薬を使っている。もう1年近くこの痛みは続いている。私のペースは、どんどんスローになっていると思う。
そうか〜、スローになったから、「うらやましく思います」なのかもしれない。
次女の手紙の最後のほうに、「最近ふと気がつくと、お母さんが一緒にテレビを見ていることがあります。それに最近気づきました。そんな時、少しうれしいです」と書いてありました。

子どもたちが大きくなり、私がお世話になっていることが多い日常、夕食の食器洗いも、私は月曜日しかしていない・・・・、だからテレビも観れるようになったのだろうなあ。
あ〜、日常はどんどん変化していく、どんどん楽になり、退屈になり、そして動きたくなるんだろうなあ。 

アトリエ21℃のブログオープンしました。
http://kusukusukatarai.cocolog-nifty.com/atelier21/

今回は、7月23日の『葉っぱのフレディ』上映会のチラシを入れていただきました。
そしてこの秋には「岡山映画祭2005」に、「アトリエ21℃」というグループで、伊勢真一監督の2つの映画を担当して参加させていただく予定です。2000年・2003年とほとんどの作品を観に通った岡山映画祭、初めて企画側での参加です。
映画祭では、毎回10本以上の映画を紹介しますので、2005年秋も楽しみにしていてください。




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