日 時: 2004年 3月27日―3回上映
場 所: 岡山ふれあいセンター (岡山市桑野715-2)
料 金: 前売り1200円・当日1500円
問合せ:伊藤 090−7509−8050 まで
この映画は東京の墨田区立文花中学の夜間学級を舞台に、日常の授業風景や生徒同士の交流などを描いたドキュメンタリー映画です。ここには16歳から92歳、8カ国の人が通っています。片道1時間半もかけて通ってきている人もいます。
私が印象に残ったのは小学校5年生から不登校になったしんちゃんという男の子でした。家族以外の人と話すことができなかったのですが、夜間中学を見学にきて、「通いたい」と決めたしんちゃんは、掃除もできず、給食も食べれず、研修や、運動会にも参加できなかったのですが、最後のシーンでは、そのすべてに自然に参加し、楽しんでいるしんちゃんの姿が映し出されました。「人はこんなにも変わっていくのか」、と感じ、涙がこぼれました。
授業風景がよく出るのですが、おじいちゃんが風邪薬をお友達のおじいちゃんにあげようと、授業中にす〜と席を立ち、薬を渡したらまた席に戻る。先生は「薬渡したのか〜」って感じで横目で観ながら勉強は進んでいる。用事が終わったら席につく、なんてあたりまえのことでした。
また「雨ニモマケズ」の授業では、「一日に玄米四合と味噌と少しの野菜・・・」に、「食べすぎだよなあ」、とふと思ったことを口にしながら、それぞれが自分の「雨ニモマケズ」を書いていく、感動的な授業でした。 ・・・・あまり書くといけませんね。我慢します。
夜間中学の看板には、「だれでも、いつからでも学ぶことができます」、と書いてありました。ただ、中学校の卒業証書をもらってしまうと、夜間中学では学べないそうです。そして夜間中学には留年もあり、自分で納得するまで学べる仕組みになっていました。
映画に登場する見城先生は、「夜間中学に来る人は、“私ほど馬鹿はいない”と思ってくる人がほとんどです。劣等感の塊です。そう感じているうちは勉強も身に付かないし、勉強がおもしろいと思わないから、自信につながらないんです。でもわかるところからやるとだんだんおもしろさがわかっていく。わかっていくと、学ぶ喜びをストレートに表現してくれます。自分がいろいろなことがやれるんだという経験をしながら、勉強は人と張り合ってやるんではなく、自分のためにやるもんだ、楽しいものなんだということがわかってきて、自分が自分であってよかった、もう片意地張らずに生きていこうとどんどん輝きを増していくんです。生徒から学ぶことは無限の楽しみだということを教えられます」、と高知の上映会場で話されました。
1月19日(月)は実行委員会立ち上げのミーティングです。後は当日まで、毎週月曜日にミーティングをして行く予定です。ミーティングに参加してくださる方、当日手伝ってくださる方、映画を観に来てくださる方を大募集です。
|