今年の春は、雨が多い。溜池の水もたっぷり溜まっているし、あんまり雨が多いと美味しいイチゴができんという話も聞くし。アスパラガスも日照時間が少ないと生えてくる数が少ない気がします。去年は確か、玉ねぎが大きくなるこの時期に、雨が少なくて、玉ねぎが大きくならんと心配していたのに。田んぼの一番土の肥えたところに植えた紫玉ねぎが、すくすく育っているのはいいけど、同じ田んぼでも、湿気を嫌うじゃが芋は、雨が多いのと、やせたところに植えたせいもあって、いまいち育ちが良くありません。
去年の秋まで3年間、田んぼでは、耕さず、手植えでお米を育てていましたが、玉ねぎ、じゃが芋を田植え前まで田んぼに植えるという事で、耕運機を入れて耕したところ、1・2種類の雑草のみが田んぼ中に生い茂ってしまいました。その辺の田んぼでよく見るようなイネ科の雑草でなく、赤い色の茎が切れると、切れた茎から幾らでも増えてしまう厄介な草です。キリンソウのようには背が伸びないようなので、イネが大きくなれば、日当たりが悪くなる心配は少ないかもしれませんが、イネの苗が小さい時は、この草に負けてしまうかも知れません。抜き取っても枯れずにまた根を張ってしまうのには往生しています。
5月半ばには、種苗会社に注文してあった、種蓮根が届き、田んぼの溝に植えました。繁殖力が旺盛らしいので、幅30センチの溝でうまく育つかどうかちょっと心配です。
種を蒔いてから3年目、この春からやっとアスパラガスが収穫できるようになりました。
3箇所の畑に分散して作っていますが,もっと増やしても良さそうです。去年の11月頃に植えたにんにくも今、花芽がつき始め、2月、3月に蒔いたにんじんは、人参葉が取れる大きさに育っています。
それにしても、1種類の野菜を1箇所にしか作らないのは危ないなあ。新しく借りた畑や、お米を作っていた田んぼに野菜を作りましたが,田んぼのじゃが芋、新しい畑の葉ものは育ちが悪く、予定どおりの収量は望めそうにありません。
4月28日、雑誌のオレンジページなどできびや粟(あわ)などの雑穀料理が紹介されている大谷由美子さんの映画上映・講演会・雑穀を使った料理教室が四国の高松であり、私も参加してきました。家族総出で、自然と共生する家を手作りしていく様子が映し出された映画を見ると、沢山の情報や目の前のやるべき(と思い込んでいる?)事に振り回され、追い立てられている自分の姿が浮かび上がってくるような気持がしました。"私は暮らしの探検家"、"「食」をガイドに本当に大切なものを知りたい"とおっしゃる大谷さん一家とその仲間達の、のびのびとした豊かな雰囲気が感じられました。
いつかは私も、自分で作った小麦でうどんやパンを作りたいと、わずかですが、蒔いた小麦も、いま、畑の片隅で穂をつけています。島根県の方に送ってもらった、貴重な20粒の和綿(日本の綿)も双葉が出ています。
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