49 えと・おーるつうしん49号 [2006.11.30] ■竹内レッスン 2006.11
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口先徒然草 「クリスマスを迎えて 」        by T.S

そんな題名で六年前に書いたコラムがありました。
これを書いた当時小二の長女は、既に中二となり六歳だった長男坊は小六です。
子供の成長は早いもので、もう彼らはサンタの存在を信用してません。そして、彼らの妹にあたる小二の次女、六歳の次男坊が熱心にサンタにプレゼントを書いてます。
 小二の次女は「ニンテンDS」と書き、六歳次男坊は「ガンダム」でした。
 そして、今年もクリスマスのイベントはやってきて、賑やかになるのでしょう。

 下記の話は、六年前の話です。親馬鹿噺ながら、よんでやって下さい。


「クリスマスを迎えて」

 クリスマスを迎える頃、我家ではいつも子供と一緒にカレンダー等の大きな紙を使って、サンタクロース用の大きな紙の靴下を作ります。そして、その中に子供達の欲しい物を書いて、サンタにお願をするのです。
 これは、即席サンタが子供達の欲しがっているプレゼントが事前に分かるのと、一緒に紙を切って張り合わせて靴下を作ることで、皆でクリスマスを共有できるので、とても便利でした。
 ですから、12月に入ると皆で紙靴下を作り、トイザラス等のチラシを見ながら、欲しいプレゼントを書きこんだカードを作り、紙靴下に入れて、首を長くしながらクリスマスを待ちます。
 今年も、皆で靴下を作り、欲しい物を書きこんだカードを入れ、心待ちにクリスマスを待つ予定でした。
 ところが、子供達がカードに書いたプレゼント希望品は、あまりに高額で。2万円近いゲーム機、一万円を軽く越える人形セット等が書き込もうとしていました。
 「ひぇーーー」さすがに、クリスマスプレゼントにしてはあまりに高額な物で、貧乏な即席サンタにはポケットマネーでは、到底買える物ではありませんでした。
 さすがに「なんとかしなくては。」と、真剣に思案しました。子供達の希望も叶えてやりたいし、子供達の笑顔を見たい親心もあり、とは言え、安易に高額な物を「見ず知らずのサンタさん」に高額商品を、お願いする姿勢にも問題があるし。
 はて、さて、どうしよう、、、、、、、、、、、。
 などと考えながら、ウキウキとカードに書き込む子供達を横目にに、話を始めました。
 「サンタさんは、どうしてクリスマスにプレゼントするのだろう。それはね、あなた達が日々一生懸命に活きている事についてのご褒美だとお父さんは思う。だから皆が、どれだけ真面目に活きているかをサンタさんは見ていて、それに応じた物をプレゼントしてくれると思うなぁ」と説明しました。
 すると小学二年生の長女が「じゃ、私は日頃勉強も出来てないし、ピアノも上手じゃないからプレゼントは来ないかなぁ」と心配を始めます。
 すかさず「そうねぇ、サンタは勉強が出来る、出来ないとか、ピアノが上手に弾けるとか、弾けないとかでプレゼントは選ばないと思う。きっとね、あなたがいつも元気良い声で挨拶が出来ているか、勉強道具等を大事に使っている姿勢とか、毎日片付けをしているかどうか、皆のお手伝いが出来ているかを、そっと見ていてるのだと思う。そのうえで、あなた達が今、必要としている物、使いたい物をプレゼントしてくれるのじゃないかなぁ。」と説明しました。
 すると長女は、少し考えてもう1枚のカードを作り、それに「ハーモニカ」と書きこんでいました。そして「うまく行くと、二つ貰えるかなぁ。」とニコニコと笑ってました。
 それを見ていた6歳の次男も心配になって来て、やはり別のカードに「竹馬」と書いて紙靴下に入れ始めます。

 子供達がカードを紙靴下入れて、寝静まった頃
 家内が「本当にあなたは口先天風ね、よくもまぁ口先だけの思い付きで、あんな事を言って子供達を納得させるものだわ。聞いていて私まで不思議と納得したわ。お陰で助かったけど、、、。」と言い、続けて「でも、そろそろ口先天風を卒業して、言動一致をしなければ駄目かもね、そろそろ子供達はあなたの日頃の活きる姿勢を見て、人として尊敬に値するかどうかを判断する頃ょ。そろそろ、指先からでも良いから、本当の天風さん目指す「指先天風」に変わらないとね。」と口先だけの私の姿勢を正します。

 クリスマスの夜、子供達にハーモニカとか竹馬を枕元に静に置きながら、結局教えられたのは私だったと思いました。子供達に自覚を促しながら、自分が自立できていない事を教えられた訳です。



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