49 えと・おーるつうしん49号 [2006.11.30] ■竹内レッスン 2006.11
■最近のいろんなこと
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■げんきだよりNo.53
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*最近のいろんなこと 24*               by S.T

実家の倉敷から兵庫県に移り住み、病院で音楽療法士として働きはじめて3年目になりました。日々の中で感じたいろんなことを書かせてもらっています。

一人暮らしの家の周りには自然がいっぱい。食べ物も風景も、季節感にあふれています。
さてこちら近畿地方でも、本格的に寒くなり始めました。
自転車通勤の私には、手袋と首周りのあたたかいジャンパーが必需品です。
私の周りでは、鼻をすすっている人が多いですが、みなさんお元気ですか。
体も心も、風邪をひかないようあたたかくして、お過ごしくださいね。

今でも好きだ 死ぬほどに

 別れることはつらいけど 仕方がないんだ君のため
 別れに星影のワルツをうたおう・・
 冷たい心じゃないんだよ 冷たい心じゃないんだよ
 今でも好きだ 死ぬほどに
この歌は「星影のワルツ」といって、今から40年ほど前に流行った歌です。
ワルツのゆったりしたメロディーにつられて涙が出てしまいそうな、切ない歌です。
今日、ある男性の病室で音楽をしました。
その男性はベッドに寝たきり、もう自分で動くことも話すこともできません。
最後に星影のワルツを歌った後、いつも付き添いで来られている奥さんが男性に話しかけていました。

「今でも好きだよ、死ぬほどに。 ね、お父さん」

その言葉に、何十年も連れ添ってきた夫婦の歴史を感じました。

理想の女性

誰かに認めてもらいたい、好きになって欲しい。
そのために、私は自分に完璧さを求めてたような気がする。
完璧になったら認めてもらえるはずだと、本気で思っていた。
でも、自分を認めていないのは、他の誰でもなく自分自身だったことに気付いた。

そして最近、自分がずっと目指していた理想像とはまさに自分の母親だったことに気付いて、とても衝撃を受けた。
家事をてきぱきこなし、ごはんは毎食手抜きせずに作り、優しくて人当たりがよくて、だらしないところがなくて、勉強家で仕事もこつこつと努力をする、そんな母親のように私はなりたかったんだ。

同志として彼女にライバル意識を燃やしている自分と、彼女の子として愛されている自分とが、混在している。
どうもがいても、私にとって母親の存在は大きすぎる・・・というかすでに私の一部だ。

今日ある人が言っていた言葉。
「母親は無条件に子どもに与える。それはどうしようもなく、そうでしかない。」
それを聞いたとき、涙がわーっと出てきて止まらなくて、自分でもびっくりした。
「母親は超えられないよ」

いつも「さちえはそのままで十分素敵だよ」と言ってくれる母。
母親のことをすごく尊敬している自分がいる。
最近、母親の愛情を感じることが以前より多くなった。
そして、まだまだ自分が思っている以上に、私は母から愛情をもらっているのかもしれない、と思うようになった。

・・・ん?
でも、よく考えてみると私の母親はかなり抜けているところがあるしドジするぞ。
何にもないところで転ぶしねぇ・・・。
とにかく、私もあせらずのんびりいきましょ〜(^-^)

宇宙のはじまり

仕事がおおかた片付いた夕方に、同僚と何気ない会話で笑ってたとき・・・。
あ、私こういうこと望んでたな〜ってふと思った。
就職して一年目はとにかくつらくていつも緊張してたから、素の自分で冗談を言ったりなんてとてもじゃないけどできなかったから。
今じゃ当たり前のことが、本当はすごくありがたいな。
そう考えてみると私は、今まで望んでいた沢山のものを手にしているのかもしれない、知らない間に・・・。

それが見えなかったのは、最近の自分の目標設定が高すぎたんだな。
いつも「もっともっと」と、上ばかり見てたな。
・・・って、そんなことを思わざるを得ないほど、最近思うように行かないことばっかりあって相当じたばたしていたのだ。

それより、今自分が手にしているものの多さについて、考えてみよう



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