今年の秋は雨の日が少なく、好天続きでした。おかげで葉物類はとてもよく出来ていますが、雨が少なかった分、大根、人参などは生育がいまひとつです。
今年の田んぼは赤米をほんの少し、来年の米作りの種籾ほどしか作りませんでしたが、とってもうれしいことがありました。なんと、息子もお世話になっている南輝小学校の学童保育に通う四年生のこども達が稲刈りに来てくれました!
11月にあった学童保育のイベントで、彼らが“みかぐら”(御神楽?)という、岩手県のお米の豊作を祈る(祝う?)踊りを披露するに当たり、実際に稲刈りを体験させたいというお話を学童保育の先生からいただき、喜んでお受けしました。
稲刈のあと、実際に衣装もつけて、踊りも田んぼで踊ってくれました。お米たちも、ほかの田んぼの生き物たちも、子供たちが訪れてにぎやかに稲刈したことを喜んでくれたんじゃないかと思います。
「あとでさおに干すから、出来るだけ、根元のほうで、短くならないように刈ってね」
「刈ったらお米のついた方と、根っこのほうを同じ向きに揃えて置いてね」
なれない子供たちの様子を見ながら説明しました。
一緒に稲刈していると、「干すってどれくらい干すん?1時間ぐらい?」と尋ねる子がいたり、さおにかけるためにわらで束ねてもらうと、稲穂も根元も上下ばらばらで束ねる子がいたり。大人(といっても、農業をするには、十分若いと思っていたんですが)の私達が常識と思っていることが、こども達にはそのまま通用しないというか、時代のギャップがこんなにあるんだなーと感じました。
稲の切り株もあり、ほんの少しの稲を刈った所で10数人で踊るには、狭くて踊りにくかったと思うんですが、赤と黒を基調にしてそろえた衣装で、鈴の音や掛け声が周りに響き、なかなか素敵でありました。なので、ギャラリーが先生と、私、様子を見に田んぼに来ていたダンナの三人だけだったのが、ちょっぴり残念でした。でも、嬉しくて、また来年も懲りずに赤米を手で植えよう!と気持ちを新たにしました。
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