46 えと・おーるつうしん46号 [2006.05.31] ■竹内敏晴レッスン
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口先徒然草 「税理士試験の道」        by T.S


先月、「税理士試験の受験勉強をしているのだけど…どうすれば。」 との質問を受ける。

「シンクロニシティ」

 意味在る偶然というらしいのだが、その月に同じ質問を続けて受ける。たしか三件目の質問だった。丁度申告書の作成準備をしていて多忙状態ではあったのだが、何気 なくその「意味ある偶然」を感じ、当編集長であるNAGI邸にての集まりに行く。

税理士試験を受ける。

これは他の資格試験にも言えると思うが…。税理士試験の受験生の内、大雑把に上30%と下70%に分かれる。そして、税理士試験は上30%の成績者の中に居ないと合格は出ない。税理士試験という国家試験は上位30%の受験生達によって勝ち抜き戦を繰り広げていて、間違っても下70%の成績の人達は合格はしない。何故なら「税理士試験の合格者は抽選で選出していない。」「上位の7〜8%の人達が成績の成果で合否が決まる」からである。
 で、税理士試験に合格するには、当たり前だけど「必ず合格する」との信念が強い人達から合格する。頭の良さではないし、記憶力良い人もなく、勉強が出来る人でもない。 (実は私が税理士試験の合格をしたのを聴いて、何人かの幼馴染が「あいつが合格できるなら私も受かるだろう」との動機で受験をした。実際その友人達は小中高と私より遥かに成績が良いし県立の名門校に入っていたし、大学も私の入った大学より良い大学に進学をしていた。でも、彼らは全て合格には至らなかった。理由は合格への信念が弱かったからだと思う。)
 合格が出来る多くの人たちは、税理士試験合格にゴム紐を結び付けることができる人達なのだ。すでに合格の場所をイメージし、それを強く思い、実際にそれに向けて強く進む人達が合格し、そんな人達は合格にゴム紐を結びつけていて、後は現在位置から合格地点に向けてゴム紐に引っ張られる感じで受験勉強をしていると…、時間の誤差はあるにつれ必ず合格する。
 出来ない人達は、ゴム紐が結べなかったか、途中でゴム紐に乗って合格に行くのを諦めゴム紐から両手を離した人たちなのだ。

 そんな話しをNAGI邸にてした。
 少し誇張した言い方だけど、上位30%にいて合格にゴム紐を結びつけている人達が合格をする。
 でだ、あと言い忘れたことがあったので…付け加えますね。(^^;

 実は、私は受験を始めるときに犬を飼い始めたのです。昭和55年頃だったか、当時は珍しいミニチュアダックスでした。当時の税理士試験の受験生としては上位30%に入れない不良な生徒で、大卒後も就職もせずフリーターとして受験を続ける私は完全な「落ちこぼれ」で、近所の人達からもそんな視線で見られていて… 精神的にもかなり追いこまれていました。
 そんな時に、私を精神的に助けてくれたのが犬でした。「犬は三日飼ったら恩を忘れず」で、自分の飼い主と一旦決めるとずっと裏切らなかったのです。フリーターで定職を持たず、中途半端な私を一人前の飼い主として犬は認めてくれ、私のような出鱈目な人間を主人として付き合ってくれました。
 税理士試験の厳しい戦いの中で、この犬の存在は私の精神面を支えてくれ、随分と助かりました。結局、この犬は合格直前に亡くなり、私の合格したところを見ることはなかったですが。(この時のショックは大きく、体重が20キロほど瘠せました。)
 私にとっては掛け替えの無い存在でした。
 「えとおーる通信」の読者の人って、犬を飼っている人がどれだけ居るかは分かりませんが、この気持ちって分かってもらえると思います。

 もしも、国家試験を受ける人がいれば、あまり当てにはなりませんが、口先的な税理士試験合格体験記でありました。


ちょこっと補足説明・・・ by NAGI

文中「NAGI邸にての集まり」について、すごい実益のある会みたいな印象を持たれた方がおられるかもしれませんが、ただのおしゃべり会なんです。すんませーん!以前は頻繁に開いていたのですが、最近は竹内レッスンの打ち合わせ会を除いて、ほとんど開いていませんでした。
この日は前日に急にAさんから「集まりをしない?」と電話がかかってきたのがきっかけです。AさんはUさんに会いたくて、私に会の提案。Uさんに電話すると、ちょうど城内さんに質問があるとのこと。そうやってテキトーにメールと電話で連絡したところ、7人が集まったのです。お昼ご飯を食べながらいつものごとく言いたい放題の本音トーク。でも特にこの日は「必要とされる方と話題」がそろっていたみたい。「質問」が有機的につながっていって、みんなに共通の話題となっていきました。
城内さん、みなさんも、また来てくださいね〜。




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