36 えと・おーるつうしん36号 [2004.09.30] ■竹内敏晴レッスン
■最近のいろんなこと11
■祖母が残してくれたもの
■口先徒然草21
■旅物語 らくだに乗って
■台風16号襲来日記


*最近のいろんなこと11*
長い間おやすみをいただいていました。今年の春大学を卒業して就職しました。現在は兵庫県で一人暮らしをしています。日々の出来事と、そこで感じたいろんなことを、この場に発信させてもらいたいと思います。

さかあがり  9.6

3、4、5日は倉敷に帰ってきていました。音楽療法の学会があったので(音楽療法士としてはたらいてます)。めまぐるしい3日間で、また今日から仕事。今日は早くねよっと。
実家にいる時、晩に犬のクリと、ばあちゃんと公園に散歩に出かけた。鉄棒が目に留まって、10数年ぶりに逆上がりに挑戦したけど、出来なかったのでショック!私は小さい頃逆上がりが大の苦手で、ばあちゃんと毎日公園に行っては逆上がりの練習をしてた。
「毎日毎日練習して、やっとできたとき、母さんが喜んで泣いたっけ」とばあちゃんが言った。
鉄棒のほかにも、ブランコやシーソーにのって、しばらく夢中になって一人で遊んだ。逆上がりをする時、頭が逆さになって宇宙がひっくりかえるような感覚や、ブランコ立ちこぎして、空に飛び出しそうになる 感覚・・・。
子供の頃あたりまえだった世界を、忘れている自分がいた。こんな世界の中で生きていた私がいたんだ。懐かしさって、その頃の自分をいとおしいと思うことなんだろうか。ふと、そんなことを思った。

ダメダメ、あ〜だめな日  9.8

もう、なんにもやる気がしないよ〜(仕事のことに関して)で、なにもやらずに寝ちゃうと、そのことで自己嫌悪してしまう自分がいる・・・
職場で、脳の機能に障害のある患者さんがリハビリで作った炊き込みご飯のおにぎりをもらった。ラップに包まれたおにぎりはまだあったかくて、とってもお腹が空いていたので食べた。なんだかほっとして、涙が出るほどおいしかった。
後ろめたさとか喜びとか、憂鬱さとか惨めさとか、1日のうちに本当にたくさん感じる。時々、もう感じたくない、と思うこともあるんだけど・・・でもどん底にいる時だって、誰かが冗談を言ったらふきだしちゃう自分もいたりする。今日は、さっきから救いの言葉を求めて本を読みあさったり、インターネットを見たり。でもこんなときに限ってどこを探しても、私を包みこんでくれるような言葉には、出会えない。

米びつに虫が大量発生!  9.14

なんだか、今日は仕事があんまり上手くいかない。こんなことやってて、意味があるんだろうか。こんな気持ちを誰かに言えるわけでもなくて、今日も沢山の人と話したのに、ひとりぼっちのような気がする。誰かに怒られたわけでもないのに、嫌なことがあったわけでもないのに、胸が詰まったように苦しかった。
 家に帰ったら、友達から電話がかかってきた。声を聞いたとたん、涙がでてきた。何かあったの?って聞かれても、何があったって訳じゃない。ただ、自分で自分を追い詰めてたんだと思う、と伝えた。友達は私のしゃくる声を聞きながら話しはじめた。
「今日も働いたぞ〜!って感じだよ〜。何も考えず体動かしてさ」
体をしっかり動かして、「今日もやった」と思える仕事・・・彼は楽器を売る仕事をしている。「うらやましいな」とつぶやくと、彼はしばらく黙ってから言った。
「俺はさっちがうらやましいな。さっちは俺のことがうらやましいと思うかもしれないけど。自分を追い詰めてそんなになる程、目の前にあることに向き合えるって、素敵なことだと思うよ。俺は自分が苦しくなりたくないから、上手い具合にそらしたりするもん」
それを聞いて、視界が急に明るくなった感じがした。自分をこういう風に客観的にみたことって、なかったなぁ。ちょっと、元気がでてきた。ねる〜!

今週もおわった・・・  9.17

帰ったら、家の中にサバの塩焼きと大根の煮物と手紙が置いてあった。
“戸締りはちゃんとしていきなさい それとたまには顔を見せてね”
となりのおばあちゃんからだ。
それにしても、どうも戸締りが苦手だ。(??)
私のご近所さまは、みんなとても親切。おばあちゃんちの向こうに住んでいる夫婦は、「一人暮らしで処理が大変だろうから、もってきなさい」と、生ゴミをコンポストに捨てさせてくれる。大家さんはいつも、畑で取れた果物や野菜をおすそわけしてくれる。
そしてみんな、インターホンも押さず、裏口から窓から玄関から「とーみおーかさ〜ん」とドアを開けるのだ。こんな辺りが田舎っぽいのかしら。でも私はそういうのが大好きだな。

めっきり秋らしくなりました  9.24

最近寂しいと思うことが多くなったのは、やっぱり秋だからでしょうか。
寂しいからって、誰かといたらその寂しさが紛れるわけでもなくて・・・
大根を炊いていたら、その炊ける匂いがとても懐かしかった。秋が来た。何回も巡ってきているのに、季節の到来にはいつも新鮮な感動がある。




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