私の愛車であるカローラ2の走行距離が16万キロを越えた。
エンジン音もそろそろ危なくなってきて、スタート時に「カラカラ」と音がする。
「そろそろ変え時かな。」と思っていたのだが、この猛暑にて流石に限界を感じて、買い換えることにする。
次の車もトヨタが良いだろう。 と思って新古車を中心に探していたら、営業さんが「実はネッツトヨタとビスタが合併して、今年一年で沢山売れたほうが合併会社の主導権を取る。」との密約があって、「安くするから新車を買って欲しい。」と言う。
で、いろいろな経緯を経て新車を買うことにした。
さて、残ったカローラ2
実は妹の長男坊である若き青年が18歳にて、先月免許を取った。青年は何気なくだが、私のカローラ2を欲しがっているのだ。「この車で遠出をしない」を約束に、彼にプレゼントすることにする。
既に私の運転時に自動車保険は半額になっていたが、年齢制限を全年齢に広げた。
追加保険料は七万円だった。
以前は運送トラックが対人保険だけで対物保険に入っていないと聞いていたけど、タクシーも自動車保険に入らなくなっている時代。
自動車保険は、加害者の立場で事故を起した後に必要な存在だったけど、最近は無保険者との事故に対して「自分を守る為に加入」するように必要性・価値観が替わっているので驚く。
一通りの手続きを経て いよいよ初運転の時が来る。
青年は古いカローラ2を一生懸命に掃除し、室内も隅までピカピカにし、そして恭しく「初心者マーク」を取り付ける。
途中青年は「おっちゃん、車内にあった団扇はどうするの。」と訊く。
「ああ、これはね、標準装備なので置いといて」と答える。
青年は、その意味合いがわからず団扇を車に戻す。
それから初運転だ。
一応私が横に乗っての初運転
座席を合わして、シートベルトを丁寧に装着、それからルームミラーを合わせて、エンジンを掛ける。
「おっ、エンジンが掛かった。」と少し笑顔で、ギアをバックに入れて・・・
何故か進まない・・・
青年は「あれれ、・・・」と言いながら、その状況を把握できない。
仕方なく「おい青年、サイドブレーキが入ったままだ。」と言うと、彼は恥ずかしそうにサイドブレーキを外していよいよ出発だ。
適当にバックして、道路に出て、気合を入れ直して、いよいよ一般道に出る。
「よし、行くぞ」とか言って青年はアクセルを踏む・・・
そして、車は一気に後ろに向かって走り出す。
「ふ〜、そこの君〜!! 運転中に〜、ギアをバックに入れたままで〜、運転するの止めなさぁ〜い!!!」
まるで老練な自動が、ピカピカの若者を馬鹿にして、完全に舐められてしまって、相手にしてもらってない感じだ。
思わず、笑えてしまう.
そして、少し走ると車のクーラーは効かなくなり、標準装備の団扇が必要となってくる。 汗ビッショリで運転するのは、面白い。
そして、自分で最初に買う車が貴重に思えるだろう。
頑張れ カローラ2 !!!
頑張れ 青年 !!!
頑張れ 団扇 !!!
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