3月、ドキュメンタリー映画「自転車でいこう」自主上映会開催のお知らせをさせていただき、5月、協力のお願い原稿を書かせていただき、7月、こうして上映を終えた報告をさせていただくということは、今年前半をかけて半年に及ぶ大事業であったと、無事終了したことにほっとしているところです。
多くのみなさまに支えられて「大事業」は成功裡に終えることができました。支えてくださった方々に感謝をこめて、この映画上映に至った経過を振り返り、報告させていただきます。
2月はじめ「MEDEY7」という会と作ろうと7月生まれの友人達に提案しました。友人というより、いつも私のティールームをご利用下さるお客さまといったほうが適切かもしれない人たちです。「MEDEY7」とは、目出度い・芽が出る・メディア・メディスン・メディテーション・さらに、愛でる・・・MEDEYにいろんな思いを込めて楽しみながら一緒に何かできたらいいねと。
ちょうどそんな頃、宮迫千鶴(画家・エッセイスト)さんから「とてもいい映画があるんだけど岡山で上映してくれるところはないかしら」と電話があったのです。「MEDEY7」の仲間はみんな宮迫さんをよく知っています。彼女がいい映画というのならきっといい映画よ、ねえ、わたしたち「MEDEY7」の最初のお祭りにしない?と、ビデオ試写会をするまでもなく気持ちは決まっていました。
3月初め、宮迫さんとその友人で映画製作スタッフの松井寛子さんを迎えて「自転車でいこう」実行委員会は発足しました。そしてそのあとビデオ試写会を開催、10人余の人たちと一緒に観ました。
とてもいい映画でした。でも「いい映画よ」と言っただけでは観客動員できません。大阪、生野の街に住む、自閉症の在日2世青年の日常です。と内容を説明してもあまり興味を持ってもらえません。障害者の日常を追っかけてなにが面白いの、せっかくの休日、話題のスターでも登場するならみてもいいけど。そんな声が飛び交う中、どう伝えれば振り向いてもらえるかみんな一生懸命考えました。今回ばかりは形振りかまわず、わずかなスタッフが驚くほどよく動き、ポスター張りやチラシ配りをしてくれました。そして新聞各紙も紹介記事を掲載してくれました。
当日、努力の甲斐あって、417名の観客動員、会場に足を運んで下さった方々はおおむね好意的に受け入れて下さったようです。
後日、自分たちの地域でも、あるいは子供の通う学校でも、上映会ができるよう働きかけてみたいという感想を寄せて下さったことが何よりの喜びです。
きっと、今後県下のいろんな団体でこのドキュメンタリー映画「自転車でいこう」は自主上映されることでしょう。
よき母でありよき妻である主婦たちが束の間日常を離れ、ささやかにティールームでの憩いのひとときを過ごしているだけなのに、その束の間の憩いを奪ってチケット売りに奔走させてしまったというのが今回の真相です。
上映会が終わった途端、それぞれの家庭で後回しにしていた家事に精一杯で、まだみんな揃って反省会をする時間もなく夏休みになってしまいました。
きっと「MEDEY7」の仲間が揃って集えるのは秋の月見のころでしょう。その時には月を愛でつつ、心から寛げるひと時を共に過ごしたいと願っています。
「自転車でいこう」実行委員会はこれで解散ですが、「[MEDEY7]はこれからもふと思いついて何かを企てるかもしれません。私たちの手に負えないようなことを企ててしまったらまたみなさまに協力を呼びかけます。そのときはどうかまたお力をお貸し下さい。
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