35 えと・おーるつうしん35号 [2004.07.30] ■「自転車でいこう」顛末記
■子育てってチャンス
■ふぞろい野菜村便り
■口先徒然草20
■旅物語 らくだに乗って
■NAGIの不思議日記から


「子育て」ってコミュニケーション能力を高めていく
絶好のチャンスだよなあ


毎月第三水曜日は「地域の茶の間」。新潟の「地域の茶の間」をモデルに(新潟では現在200箇所もあるとのこと)5月に企画した「まちづくり教育シンポジウム」の準備会から生まれた、だれでもが参加できるお話会&お茶会です。7月の「地域の茶の間」は夏休み、ということもあって、子連れの方も多く、大人9人、子ども6人のにぎやかな会となったのでした。今回は初参加の方が5名。初対面の方も多かったので、全員がそろうまで自己紹介を一巡り。そのあと今日の特製ケーキ(今回は冷たいヨーグルトのケーキ)を切ってお茶を飲みながら次のようなワークをやってみました。

人間ってすごい生き物だなあ、生きているって豊かなことだなあ・・・

 まず、白い紙に横に一本の線を引きます。その左端に自分の生まれた年を書きます。そして右端に自分の死ぬ予定の年を書きます。死ぬ予定の年を書く、ということには最初は抵抗があるのですが、命はいつか終わるのですから、その限られた命を意識するきっかけにはなるようです。それから現在の自分の位置を書き込みます。そして、生まれてから現在までにひとつ、今の自分にとても影響を与えた、という出来事を書き込みます。そして、現在から死ぬまでの間に、これからやりたいこと、やる予定のことなど、実現するかどうかはちょっと置いといて、書き込んでみます。それを書いてみたあと、それをもとに一人一人話しながら、お互いにインタビューしあう、という流れで「茶の間」は進んでいきました。
自分に影響を与えた出来事は、出産だったり、親の離婚だったり、親との死別だったり、病気だったり、仕事だったり、結婚だったり、子育てだったり、地域に向けて動き出したことだったり・・・一人ひとりのさまざまな人生のドラマに触れることで、人間ってすごい生き物だなあ、生きているって豊かなことだなあ、としみじみと思ってしまいました。未来に向けてはエネルギーのあふれる話が多く、「会社を立ち上げる」「ガラス細工の職人になる」「小さな学校を作る」「レトロハウスで街づくりをする」「医療ミスに声を上げられるネットワークを作る」「自分の核がクリアになっている」・・・・そんな話でもりあがりました。

子どもにどう言ったらいいか、いつも迷ってしまうんです・・・

 また、次のような子育ての話をする方もいました。
 「いつも自分が子どもに言っていることが『これでいいのかな?』と思ってしまうんです。今朝も昨日一日とても忙しくしていた小2の娘がごろごろしているのを見て、『朝からごろごろしちゃいけないよ』と言ったら『はい』と言って絵を描きはじめたんです。それを見て、『あれ、ほんとはごろごろしたかったんじゃないのかな。家くらいごろごろできる場にしておいてあげたいし・・・』と、子どもにどう言ったらいいか、いつも迷ってしまうんです。」  そんな話を受けて参加者の方から「これでいいのかな、と思うことがいいよね。」
 「ほんとはごろごろしたかったんじゃないのかな、と思った心の声を、そのまま娘さんに言ってみたら、どんなコミュニケーションが生まれるだろう」「あなたは娘さんに、どんなことが伝えたいと思っている?」などの声がでてきました。それを受けて、その方は「子どもが本当はごろごろしたいんじゃないか、私はどうしてあげたらいいか、ということを勝手に一人で考えていたことに気づきました。子どもの悩みを自分の悩みのように思っていたのかもしれません。」と感想を話されていました。
 答えがでたわけじゃないけど、そんなやりとりをまわりの人とかわしながら、子どもの反応をいろいろと楽しんでいけたら、「子育て」ってコミュニケーション能力を高めていく絶好のチャンスだよなあ、と感じたのでした。
最後にSさんが次のような感想を書いてくれていました。

出会いってやっぱりおもしろいなあ

 「初対面の方といろいろな話ができて楽しかったです。ぜんぜん違う環境ながらも同じ部分をもっていたりして、出会いってやっぱりおもしろいなあ、と感じました。人と出会うことが一番いい刺激になることを実感しました。子育てを失敗してはいけない、という思いが強かったのですが、ずっと親がついていられるわけではないし、もう少し気楽にやってもいいのでは、と思えたことがよかったです。」
 今後の予定は8月18日、9月15日、10月20日、午前10時〜午後1時まで。
 場所は「すくーるふたば」(岡山市番町・070-5670-5473)にて。参加費は500円です。ぜひ、遊びにいらしてください。
 (詳しくは↓↓↓に載せています。)

*6月の山陽新聞のマイタウンに「地域の茶の間」が取り上げられました。


ホリスティックリーディング学習会
 「ホリスティックリーディング」とは、速聴、速読、音読、熟読を統合したような学習法です。読書をさらに深め、内容を自分のものにしていきたい、という方にオススメです。

 日 時 :原則第2火曜(8月10日、9月7日)  午前10時〜午後1時
 場 所 :すくーるふたばにて
      ※読みたい本と、カセットテープとカセットデッキをもってきてください。


地域の茶の間

 日 時 :原則第3水曜(8月18日、9月15日)  午前10時〜午後1時
 場 所 :すくーるふたばにて
 主 催 :みらいのたね
 地域のなかで、昔あった井戸端会議のような、縁側でお茶をのみながらゆっくりと語り合うような、そんな人と人のつながりが薄れているな、と感じることはありませんか?私たちのまわりで、井戸端会議よりも少し深いところの、自分の物語を語れる場、人の話を聞ける場があったらいいな、と思ったことはありませんか? そこで、古い城下町、番町の一角で、そんな場を開いてみることになりました。
 目的はなく、頑張らず、外からの情報を取り入れるというよりも、一人ひとりが自分の物語を語ることで、自然に自分の中からの情報が取り出されてくる感じがあります。常識とか、正しさとか、評価とかをちょっと脇において、自分自身がどう感じるかを大切に、自由に自分の言葉で語る場です。人との違いをみつけ、自分の深いところの思い(何をしたいのか、なにがいやなのか)に気づくことができればいいな、と思います。


新聞の切り抜きワーク
 日 時 :原則第1木曜 (8月12日、9月2日) 午前10時〜午後1時
 場 所 :すくーるふたばにて
 主 催 :みらいのたね
      ※気になった新聞の切り抜きをもってきてください。




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