31 えと・おーるつうしん31号 [2003.11.15] ■竹内敏晴レッスン
■交流広場より
■べてるの集いを終えて
■口先徒然草16
■旅物語 らくだに乗って
■それで順調!


◇交流広場より◇


 子育て真っ最中の若いお母さんからお手紙をいただきました.読んでいるうちに,自分というものを,子育ての中でまじめに一生懸命見つめているお姿が浮かんできました.
 お二人のお手紙の一端を紹介させていただきます.差し障りがあるかもしれないと思ったところは省略しています.

 ごぶさたしています.通信いつも楽しみにしています.私にとって「心の整体」になっているようで,いつもポストから取り出してすぐ開封して一気に読んでしまいます.
(中略)
 去年の夏,鳥山ワークでお会いしたとき,「えっ?2日間フルで参加するの?大丈夫?」 と心配してくださいましたね.そのときは「えっ?何?私大丈夫なのかな?」というトボケタ感じで「???」だったのですが,ワークのあと,じわじわと,あのときの声かけが的確でやさしさにあふれたものだということがわかってきたのです.お蔭様で何とか(?)カタツムリのようにではありますが,歩みを続けている(と思いたい)日々です.
                                         (30代女性)

 いつも通信送ってくださってありがとうございます.毎回たくさんの情報とみなさんの思いが綴られていますね.
 私はこの通信でかろうじて「自分を見つめなおす」必要を忘れずにいます.今8歳の女の子と3歳の男の子の母をしていますが,日常の雑事に追われ,気がつくと自分のことなど忘れていて「なんだか疲れてこうるさいかあちゃん」になっています.
(中略)
 すませなければいけないことや,やってはいけないことを禁止することや,そんな日常にばかり追われて,本当に子どもが私に求めているものが見えなくなりそうで怖いです.
 子どもの声を聞くために,自分の中にいる「子どもの頃の私」をいつもそばにおいて置く必要があります.だから,自分のことをそのまま見つめている人たちが集まった「えと・おーるつうしん」を読んでいるのです.
 なーんて言っても何もできていないんですけどね.            (30代女性)

 こういった思いは,多くの人に共通するところだと思います.
 私自身通ってきた道でもあります.
 今自分の30代を思い出すと,子供に申し訳ないことをしたということばかりが浮かんできます.

 でも,あの頃の私は私なりに一生懸命だった,愚かで,未熟ではあったけれども,あれはあれで精一杯だった,と言うしかありません.子どももよく生き抜いてくれた,そして,私もよくがんばったねって,まわりのすべてに感謝したい気持ちです.
 悩み,怒り,嘆きながらも,子どもを愛し,自分を愛して生きようとする,若いお母さん方を見ていると,いとおしいです.
 応援しています.具体的に何ができるというのではないかもしれないけれど,心の中で応援しています.



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