26 えと・おーるつうしん26号 [2003.01.25] ■こんちゃんのこの世的雑感
■最近のいろんなこと
■ふぞろい野菜村便り
■口先徒然草 11
■旅物語 らくだに乗って
■エンジェルという名の悪魔


*最近のいろんなこと 10*               by S.T

 今回で、このえと・おーるつうしんに投稿させてもらうのは最後です。私は、一年くらい前から温めてきた思いがあります。それを今年からはじめることにしました。自分から通信を発信することです。

 やろうやろうと思いながら、ずっと実現できなかったのは、やはり周りの人の目が気になっていたからです。自分から何かを発信していくということは、反応が返ってくることで、その中には批判的な内容も必ずあるだろうし、それがどうしても怖かったのです。周りの人の期待に沿うように、機嫌を損ねないようにびくびくしている…小さい頃からの自分の癖です。でも、それを恐れてじっとしている限り、自分はこの世界の中でどこか傍観者のような気がしていました。そうしている間にも、普段の学校での自分、日常での人との関わりの中での自分と、自分の内側の世界のギャップがどんどん苦痛になっていく…。今、自分から発信する時期が来たんだと思います。
 書くことは難しく、このことに関していつも向き合っていたいと思います。私にとって、言葉で自分の気持ちを表現するということは、自分の今の状態を整理することによって一歩前に踏み出す作業なのですが、それと同時にまだ実感としてないことまでも言葉にしてしまい、自分を素通りしてしまうことも少なくないのです。

 先日、通信の第一号ができて、普段接している方や、学校の友達に配りました。私は通信を発行して、その反応が返ってくる中で何か自分に変化があるのではないかと思っていました。でも、変化は作ると決めたときから始まっていました。通信を作っていく過程で、「自分を不特定多数の人にさらけ出すなんて、とんでもないことをしてるんじゃないか」と毎日落ち込みました。でも、発信したいという気持ちの方が大きかった。配った友達の反応はさまざまでした。「わ〜い、面白そう!」「何これ、宗教っぽい」。興味がなさそうな人もいました。その反応を見たときに、(ちょっとショックな反応もありましたが)一人でもいいから心のおくの部分で共有することがある通信にしたいなと思いました。
通信を作っていく中で、今まではあまり感じていなかった人とのつながりをとても幸せに感じました。私はなんてたくさんの人に見守られて生きているんだろう、と思いました。
 そして、自分の発したものに責任をもつことの大切さを感じています。都合が悪くなったとき逃げ隠れできないように、発行は一人ですることにしました。

 これまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
 NAGIさん、この場を与えてくださって、ありがとうございました。



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