Fさんと知り合ったのは、今から7年前くらいのことでしょうか。その当時の印象は「人の話をよく聞いてくれる人」というものでした。だから、ついどんどん話が進んでしまうのです。夫婦のこと、自分自身のこと、よく話しましたよねえ。そして、「男女の関係性講座」なんてのを、一緒に主催したこともありました。私の方がずっと年上なのに、彼女の方が大人で、私は結構甘えていました。
フリーでゆったりとお仕事をされていたFさんに転機が訪れたのは、数年前のことです。就職、引越し、同居しているお姑さんの病気、次々にいろんなことが押し寄せました。大変だったと思いますが、賢明な彼女は一つひとつ誠実に対処していったのでしょう。最近、Eメールで「週間ひとりごと」を配信し始めました。日々の思いをつづった文章からは、変わらぬFさんの姿が浮かんできます。相変わらず、聞き上手で、ていねいに日々を送っているのですね。彼女は、ぱあっと光るのではなく、いつも静かに光り続けている人――なんだかつい傍に寄っていきたくなるような人なのです。
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