44
えと・おーるつうしん44号
[2006.01.30]
■竹内敏晴レッスン
■最近のいろんなこと
■あさがお新聞
■口先徒然草
■「アートスクウェア」の…
■げんきだより
あさがお新聞 Vol.4 by U.A
高校卒業してすぐに,大分県の「なずな農園」に農業研修生として入塾。 仲間といっしょに,赤峰勝人さんのもとで畑での学びを深める毎日です。
今日は12月31日,1月1日,2日にあった断食会のことについて書こうと思います。
この断食会では全国から50人ほどの人が集まって,みんなで丸2日何も食べずに一緒に過ごします。その間自己紹介,赤峰さんの話し,畑の見学があり,あとは自由な時間でした。
私は12月28日に食中毒にあっていてそれからろくに食べていなかったので,食べないのは平気かなぁと思っていました。が,初日の31日の晩,とてもしんどくなって,心臓がドキドキいって,親方の話しの時もはやく横になりたい,と思っていました。顔も白くなって,明日も何も食べないなんて,できるのかしら?ととても不安でした。でもお風呂に入ると顔色も戻って,ぐっすり眠れました。2日目はみんなで色紙に新年の書き初めをしました。今年1年の抱負を書かれた方や,今,感じていることを書かれた方もいました。
私は断食をする前までは「姿勢を正す」と書こうと思っていたのですが,31日の晩にもう「ありがとう」しかない,と感じました。親方の話しで「人はちょっとよいことを知っていると,他のことが悪いって決め付けてしまう」という話しがありました。今まで自分はそういうことばっかりしてきたと思います。それで私は今まで苦しんできたんだなあと分かり,親方に「ありがとう」と思いました。そしていろんなことに感謝の気持ちがいっぱいになりました。
そして,その日に私に話し掛けてきてくれた人がいました。その人は,私の父が前々回の断食に来ていたことを覚えてくれていました。そして,お父さんにお礼を言ってください,というのです。それは,父がこの断食会で紹介した旧暦カレンダーのことでした。「お父さんがいなかったらこんなに旧暦のことに興味もわかなかった。この断食会に来るのは,旧暦カレンダーを買いに来るのも目的なんです」といって下さいました。私はとってもうれしくて,話しをしたあと,涙が止まらなくなりました。父と一緒にいた時は嫌なところばかりに目がいっていたけれど,離れてみると両親のおかげで自分はなずな農園にも来れたし,たくさんの素敵な人や本にも出会えたことが,感じられました。だから,そんなことも「ありがとう」と感じました。
朝,太陽を拝んだ後,神社まで散歩に行きました。元旦の朝からよたよた集団で歩いているのは,周りから見るととってもおもしろいだろうなぁと,想像して楽しかったです。何も食べてないからか,とってもとっても風が気持ちよくておいしくて・・・・。神社の木々の隙間からそよぐ風・・・最高でした。ずっとそこにいたい気分になりました。
2日目の体調は何ともなくて,たくさんのかたとお話できてとてもうれしく,学ぶことがたくさんでした。
3日目,朝から玄米粥がなべに炊かれています。待ちに待ったニンジンジュース・・・。ニンジンだけでとっても甘くて最高においしかったです。みんなでおひたし,味噌汁,煮物などを作りました。普段なら「すぐにぺろっ」の量のはずなのに,ひとくちにとっても時間がかかって,食べ終ったのは一番最後でした。
ほんとうに,ほんとうに,たくさんのことを学び,感じることができた断食会でした。心も体も浄化されたのが分かります。2日に終わり,3日の朝には岡山に戻りました。朝10時から同窓会があって,ホテルの料理を食べて体調を崩してしまいました。体が「変なもの」を受け付けなくなっていたんだと思います。4日の夜には岡山を出たので,2日間も岡山にはいられなかったけど,清音クリニックがとっても素敵で,あそこが自分の両親のいるところだと思うと,とてもとてもうれしかったです。
▲▲
目次へ
Since 2001.11.19, renewal 2006.1.28 無断転載禁止