24 えと・おーるつうしん24号 [2002.09.10] ■「アニミズム」という希望と…
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ふぞろい野菜村便り    by M.O

 8月の上旬、黒米が穂を出しました。が、ちょうどこの時期と重なるように、6歳の末っ子が風邪をこじらせて1週間入院してしまい、鳥よけの糸張りの時期を逃して、みごとなくらいスズメにやられてしまいました。

 私は付き添いで病院に泊まり込みで、入院の前後もあわせて10日は全く畑には行かず、夫は夫で連日朝夕の食事と学童保育の娘のお弁当作りもしたりと忙しい。
お盆過ぎまでには種を蒔かないとお正月に間に合わない金時にんじんは、夫が種蒔はしたものの、色々な作業に追われて水やりがままならず、ほとんど芽が出なかったようだし、さつま芋は草取りが遅れて草に負け、育ちが良くありません。

 しかし、田んぼでは、9月に入るとすぐに、出ました出ました、今度は赤米が穂を出しました! 穂が出て1週間もすると、遠くからでも緑の葉っぱの中に濃い赤色の穂が見えて、やたら目立ちます。玉ねぎやじゃがいもを作ったときの堆肥が効いているのか、背丈も高い所だと130センチ近くあります。
 近くでよく見ると、お米の粒は、普通のお米と同じように緑色ですが、お米の一粒一粒から一本づつ出ている猫のひげのようなのが、真っ赤なんです。普通のお米だととても短いひげが、この品種は数センチもあって、イメージしていた「粒の赤いお米」と違い、真っ赤なススキの穂があちこちに出ているみたいです。このひげに守られているのと、周りの田んぼも一斉に穂が出ているので、糸張りしなくてもスズメは来ないんじゃないかと踏んで、さつま芋の草取りを先にやっちゃおうと思っています。まだ中身が充実していないので、頭を下げてはいませんが、熟してお辞儀をしたらどんな姿になるか、とっても楽しみです。

 この田んぼの様子を見た小6の息子は、緑と濃い赤のコントラストに、
「(お米じゃないみたいで)気持悪いー」と、言っていますが、畦の見回りついでの草刈も、ついついはかどります。

 とにかく朝夕涼しくなって,力仕事はぐんと能率が良くなりました。トマトやズッキーニをかたづけ、田んぼの隣の小さい畑も秋冬野菜の準備をしています。
 ほんの少し取れた黒胡麻もさやから出して"洗い胡麻"が取れました。

 次はイチゴの植え替えをしようかな。それとも胡麻の後に、にんにくを植えようか。そうそう、葉もの野菜の種蒔もしなくっちゃ。あれこれ考えるのも楽しみです。



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