みなさんこんにちは。旧暦では、ただいま師走です。冬も、残り1ヶ月をきりました。なずな農園では、もう夏野菜の畑の準備(堆肥まき、耕運)や、堆肥用に草を集めたり、――春、夏に向け、だんだんと動き出しました。野菜は、大根、人参、ホーレンソウ、カブ、ゴボウ、白菜、深ネギなどなど、とても甘くて、おいしくて・・・。こんなお野菜さんたちをいただけて,幸せです。
お正月に里帰りをしました。なずなを離れると、世の中を見てショックなことがたくさんでした。お店には食べ物があふれていて、コンビニやファーストフード、お惣菜など出来合いのものがたくさんあって、食べたらお皿やコップなどはゴミとして捨てられていく。食べ物も時間がたてば捨てられる。
なずなにいると、食べ物をとても味わって、大切にいただきます。人数が多いせいもあるけど、なんでも残さず食べます。世の中は、ニセモノの食べ物があふれていて,みんないっぱい食べてもあんまり満足できないんじゃないのかな? 食べ物に命が少ししか入っていないからだそうです。私もなずなから離れると,前よりご飯がおいしく感じられませんでした。それに、味わえなかったです。なずなで毎日働いて食べる玄米のおいしいことといったら!!! みんなで「おいし〜い!」を連発していただきます。味噌汁もとってもおいしいです。毎日のごはんが、すごーく楽しみですよ。
12月に親方と、イエローハットの社長で、掃除道をなさっている鍵山さんにお会いする機会がありました。親方から素晴らしい方だと聞き、鍵山さんの本の「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」を買って読ませていただきました。そのなかに「人間の手と頭は連動しています。頭がよいことを考えると,必ず手がよいことをする。手がよいことをすれば、必ず頭がよいことを考えるようになっています」と書かれてありました。
それを読んで、自分のことを考えてみると、頭はよからぬことを考えることがあり(人と比べる、人のことを悪く思う、あせる、自分が一番になっちゃう)、心は落ち着いていなくて、こんな自分がイヤでした。すぐに、手をよいことに使うように変えてみました。
人のしたがらないようなことをするように心がけたり、なるべくキチンとするようにしたり、掃除をするようにしたり、そうすると本当に変わりました。心が澄んできて、落ち着いてきました。まわりとあまり比べなくなったり、人のことをもっと思いやれるようになってきたり。でも、掃除にしても、ゴミを拾うのや、ルールを守るのも、義務感でするのではなくて「これをすれば、社会が少しでもよくなる」という考えですることが、大切だそうです.
身を低くしてからだを使って良いと思うことをすれば、謙虚になれる気がします。「自分が、自分が!」じゃなくて、人に譲ったり、進んでみんなの役に立つことをしてると、穏やかな心になれるんだなぁ。私はそんな心でいつもいたいなぁ。人が喜んでくれることが自分の喜び、なんていう人になりたいです。そのためには、続けてやりつづけることが大切だそうです。
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